ABCにんにん~中学校教師の日常ブログ~
はじめまして。中学校教師のABCにんにんです。このブログでは教師を目指そうと考えている方、「学校現場はブラックなの?」「どんなお仕事内容なの?」などの中学校現場の不思議を知りたい方へのメッセージを中心に日々を綴っていけたらと思っています。気楽に読みに来てください!よろしくおねがいします。
【2023年5月15日(月)No6 定期テスト1週間前。テスト作りはどうしてる?】
定期テスト1週間前になりました。部活動はなく、子供たちは早く帰るので気持ちがとても楽な1週間。でもテスト作りが待っています。
テスト作りはとても大変で、時間のかかる業務なんです。テスト作り専門の業者があればお願いしたいくらい。きっと儲かると思います。とにかくいつも大変な思いをしながら作成しています。
テスト作成時に厄介なのが地域の塾の存在です。過去に作成したテストのデータをため、テスト前になるとそれを使用して傾向と対策を練ってくるんです。
おかげさまで学校は問題の使いまわしができない状態に。これは塾としては当たり前の取り組みで、仕方の無いことだとも思っていますが、これはきっと塾と学校が仲良くなれない原因の一つになっていると思います。
そんなテスト作成。実は小規模校のほうが大変なんです。天と地ほどの差があります。小規模校で勤務している先生方、本当にご苦労様です。
何が大変か。これは間違いなくテスト作りの量です。大規模校になると、同じ専科の先生がたくさん職場にいます。同じ学年に複数の専科の先生がいることだってあります。そうなると年に5回ある定期テストを分担して作成することができるので、年に3つほど作成するだけで1年を終了することができるんです。
これが小規模校になるとどうでしょうか。学校規模で同じ専科の先生が自分一人しかいない。もっと最悪な状況だと、専科の先生がいないため、臨時免許を取得して自分の専科とは違う教科を教えているというケースもあります。
私の見た中で最悪のケースは、国語専科の先生が、家庭科の先生がいないため臨時免許を取得して家庭科も教えているケースです。
その先生は国語では2学年を教え、家庭科は3学年教えていました。テスト作成数でいえば国語2学年×1年会に行われる定期テスト5回で国語だけで1年間に10個。家庭科は3学年×実技教科ということもあり、期末試験にテストを実施するだけなので年3回で9個。1年間に作成するテストの数は何と19個。ぞっとします。
ちなみに大規模校だと、1学年に英語科の先生が4人いてるケースもありました。この4人で5回分の定期テストを作成するだけでいいんです。2個作らない人ばかり。小規模校大変でしょ?
だからと言って大規模校がすべて楽なのかといわれるとそんなわけありません。大規模校は採点が地獄です。小規模校のしんどさとは天と地ほどの差があります。1学年10人程度の学校もあれば、300人400人の学校もあります。この数値だけでしんどさの違いが分かると思います。どちらのしんどさを選びますか?
ちなみに私は今年は1学年200人規模の学校です。1人で1学年を教えているので、200人の採点がこの後待っています。ぞっとします。
作成数や採点数の違いは学校によってありますが、全校に共通して言えることは…
テストはとにかくしんどいんです。
ただそれだけが言いたくて、ブログを更新しました。先生の努力の結晶。頑張って全問解いてくださいね。テスト勉強頑張りましょう!
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